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『ワイン・ウォーズ』 ネットでの評判 その5

「ワイン界の禁忌にも遠慮しないとても面白い本」

↓「だからワイン通は嫌われる?」というサイト↓に紹介がありました。冒頭の一言に感激です。

http://nak.dtiblog.com/blog-entry-522.html

****以下文面****

AOCは既得権か?

  • 2009/09/16(水) 16:56:49

「1935年以降、呼称を防御する組合は、特定の呼称の地理的範囲内で生産されたワインは、「典型的な」すなわち、たとえ隣接していようとも呼称の異なる他のワインとは違う、共通の特徴を備えているとの論理を展開させてきた。この論理によって素人はこうした味覚が認識可能なものだと信じ込まされている。さらに味覚の形容は常に賞賛に満ちており、消費者の期待に応えるステレオタイプな記述が並ぶ。この単純かつ胡散臭いお決まりの「典型的」との表現は断罪してしかるべきである。規則で定められた比較試飲における「典型的」との概念の無意味さは、決して一般人に公けに明かされるわけではないが、次第にプロの間で囁かれ始めているのだ。
しかし、「典型的」との言葉は、専門家の文章やスピーチで繰り返し使用され続けている。この言葉は生まれのよいワインにとっては有利だが、ワインの品質を高める「特定可能な」味があるというイメージをでっち上げる意味しかない。」
ボルドーのエノログ(醸造家)フランク・デュブルデュー氏
(「ワイン・ウォーズ モンダヴィ事件~グローバリゼーションとテロワール」オリビエ・トレス著、亀井克之訳、関西大学出版部)


有名な、カリフォルニアのロバート・モンダヴィによるラングドック・ルシヨン進出計画失敗(映画モンダビーノでも取り上げられていましたね)を題材に、グローバリゼーションと中小企業の関係の研究という経営学的アプローチで執筆された異色の本。
ワイン関係の本じゃないからなのか、フランク・デュブルデュー氏のこんな刺激的な発言も遠慮なく引用されています。

ワイン界の禁忌にも遠慮しないとても面白い本。

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